先週末、西亀有で開催されている大倉ななさんの個展に行ってきました。大倉さんは生け花として使われてそのあと捨てられるはずの花材を利用して、作品を制作。2枚の透明なアクリルに挟んでアクリルのメディウムで固めました。草花がゆっくりと乾燥していく変化、白く濁ったメディウムが乾いて透明になってゆく過程、そうしたものが作品を時と共に変化させていくのだそうです。枯れ色の草花と窓から入り込む光がなんとも言えず美しく、この空間を心地よいものにしていました。
展示されていたspace櫛形は、もともとアトリエとして使用していたアパートの1室をギャラリーとして改装し、貸し出しているとのこと。以前からあった窓、新しく白く塗られた壁、コンクリートの床…そうした素朴なアトリエが、今回の大倉さんの作品にぴったりでした。
作品展は今週末も3日間開催されます。お時間がある方はこの素敵な空間をぜひ訪れてみて下さい。