
“Dream of a White-Eyed Warbler” by Proletina Todorova
この作品もブルガリアから送られてきた作品です。桜とメジロは昔から多く描かれている画題です。桜のピンクとメジロの黄緑色が美しいということもあるのですが、密を好むメジロが、春になって咲き始める桜に集まる…ということが多いこともあるのでしょう。
咲き誇る桜と背後の網代のような模様、すっきりとしたメジロの佇まい…とても日本的な素材ですが、それぞれが少しずつ伝統的な雰囲気と違って斬新に感じます。日本人が考えている日本の文化と、国外から見た文化…さらに時代と共に変わっていく視点…そういったものが少しずつ作用して、日本的な絵柄に別の魅力を加えています。
そうした背景を持ちながら、品よくまとまっているメジロと桜の風景。あなたはこの絵にどんな魅力を発見するでしょうか?
(「桜 –我が心のふるさと–」出展作品 2024.3.13〜4.6 於:剪画アート&スペース)