
先日終了した「大地と海と暮らす」に出展した作品です。落水紙を背景に使用し、その背後には明るい水色の和紙を置きました。落水の穴の間から見えている色がその色です。
以前鳥取で長尾鼻という岬を案内していただいたことがあります。500万年前に溶岩が流れてできた地形だとのこと。日本海を間近に感じながらゴツゴツと突き出している岩の上を歩きました。その時の印象がこの作品の元になっています。青い海、重なる岩、大国主命が怪我をした時に足を洗ったという血止めが池、そしてそこをめぐる月日…。そこには自然が生み出してきた地形と、その中で生きてきた人々の息遣いがありました。
風景の印象をコラージュして完成させた2枚。「大地と海と暮らす」展とともに鳥取向かいます。そこで多くの方々に見ていただくのが楽しみです。