青山 政枝 作 2725×242mm
画面いっぱいに描かれた大地と緑と海と空。特定の場所を描いた訳ではないと思いますが、広大な自然が広がっているシーンは、どこか懐かしい感じがあります。その風景は静止しているものではなく、風や、それによる木々のざわめき、波のうねりなどが常に動いている、生きた風景なのです。
さらに絵の中にはアースカラーだけではなく、カラフルな虹の色も入っています。厳しい自然ではありますが、その中にも希望の光があるのだということを感じさせてくれる色彩です。
果てしなく続く自然の営みと、それに対峙する生きとし生けるものたちの息吹。その光景をダイナミックに明るく描いた青山さんらしい作品だと思います。
(「大地と海と暮らす」出展作品 2022.5.11〜5.28 於:剪画アート&スペース)