September 08, 2021

陰影 1

陰影 1カロフ プラメン 作 180×225mm

 日本の作家さんたちが、シマシマのものを探して描いたのに対して、ブルガリアの作家さんたち2名はストライプを使って人物や静物を描きました。カロフさんが描いたのは、人物です。少し下をむいて腕を交差させている女性。その表情は見えませんが、そのポーズは意味ありげに見えます。
 カロフさんは、もう一枚、黒い紙を切り抜き、少しだけモノトーンの陰影をつけた作品も制作しました。2作品の図案は鏡像になっているので、ギャラリーでは背中合わせに飾ってあります。余分な装飾がないだけに、シンプルでシャープな感じ。それでいて見る側に様々なストーリーを想像させるような雰囲気があります。
 ストライプを活用した、スタイリッシュで情感のある作品です。

(「しましま」出展作品 2021. 8.25〜9.11 於:剪画アート&スペース