
直径28cmの円形のスチレンボードに貼り付けられた丸いオーナメント。軽いので入り口のドアの内側に掛けてあります。ギャラリーに入る前に、一番先に見ていただくのが、この作品です。
ふっくらとした大きな体のサンタさん。その衣装は赤ではなくシャドウになっていて、ちょっと神秘的な感じです。そのサンタさんの腕の中にいて、なついている様子の女の子は、とてもかわいらしく描かれています。
二人の周囲に飾られているヒイラギや Merry Christmasの文字、上から下がっているオーナメントなどの先はとても細くてシャープ。きれいな線とその中に施された彩色は大内さんらしい持ち味です。また、背景には白い雲龍紙が使われていて、その素材感が全体に奥行きを与えています。
このオーナメントの裏側の紐を付けるところにも、ちょっとした工夫がされているのでぜひチェックしてみてください。丁寧に作られた、繊細で美しいオーナメントです。
(「干支2021丑+縁起物+クリスマス」出展作品 2020. 11.18〜12.12 於:剪画アート&スペース)