September 09, 2020

柳に風

200909南舘 千晶 作 280×410mm

 ギャラリーを訪れる常連のお客様から何度か聞いた言葉。「あれ、これ南舘さんの作品ですか?」
 いつもは洋風のデザイン多い南舘さんですが、今回の作品は日本的な作風。しかもモノトーンです。生成りの耳付きの和紙は鳥取の佐治から取り寄せたとのこと。ボコボコとした風合いが、茶色のラインにピッタリで、柔らかく優しい雰囲気を演出しています。単色で舞妓さんの着物には色が入っていないのに、とても華やかに見えます。
 強く吹き付ける風も、優しくそよぐ風も、柳はしなやかに受け流してかわします。そんな穏やかさと秘めた強さを日本女性の中に見出しているのでしょう。シンプルに見えますが、含蓄のある奥深い作品だと思います。

(「風 - Wind -」出展作品 2020. 8.26〜9.12 於:剪画アート&スペース