November 20, 2019

福ねずみ

福ねずみ外山 豊子 作 240×175mm

 来年の干支ネズミは、実際にはあまりお目にかかりたくない動物です。が、干支としてはその繁殖力から子孫繁栄を象徴する動物でもあります。
 この干支子を描く時は、伝統的に俵や打ち出の小槌などの福を象徴するものと共に描くことが多かったようです。現代では、ミッキーマウスやハムスターなどキャラクター化したり可愛らしく描く方が多いような気がします。
 そのコスチューム、イースターの卵のような装飾的な持ち物…本当にキュートに描かれたネズミさんです。色数をたくさん使いながらどの色もちょっと渋めに抑え、大人っぽさを演出しました。
 小品ながら、独特の世界観を持った素敵な作品です。

(「干支と縁起物 2020子」出展作品 2019. 11.13〜12.7 於:剪画アート&スペース