南舘 千晶 作 480×390mm
藍染の和紙に一番大胆にナイフの刃を入れたのが南館さんです。牡丹と唐草を画面全体に配置し、ところどころに花喰い鳥をあしらいました。唐草や花喰い鳥の長い尾は、南館さんらしい流れるような曲線で描かれています。
基本的に一枚の紙を切り出しているため、落ち着いた藍色の上に金箔を散らし、華やかな雰囲気を演出。写真ではわかりにくいのですが、背後に配した白い和紙も、皺が入っていて立体感あるものです。
藍色の紙で描かれた優美な華唐草。味わい深い作品です。
(「青は藍より出でて藍より青し」出展作品 2019. 10.9〜10.26 於:剪画アート&スペース)