March 26, 2019

映える

映える石川 孝 作 408×286mm

 霞ヶ浦の湖畔に咲く桜でしょうか。ちょう夕暮れ時で空の色はピンクに…。一方暮れゆく空と水の色が夕焼けの色を引き締めています。
 石川さんは黒い和紙をカッティングした後、背景の和紙を探しにいらして、様々なグラデーションの和紙を試していました。真っ赤な夕焼け空も魅力的でしたが、半透明のピンクのグラデーションの雲竜紙の背後に水色のグラデーションの和紙を置いたところ、水の色と暗くなってゆく空の色がとても良い感じに表現されました。雲竜紙の質感も、独特の雰囲気を演出しています。
 使う和紙によって、様々な表現が可能になる剪画。和紙をうまく活かした作品だと思います。

(「Pink」出展作品 2019. 3.20〜4.6 於:剪画アート&スペース