菅谷 順啓 作 227×487mm
猪がいくら大きくても、それ自体が住まう山より大きいことはない…。入れ物より中身が大きいことはないという意味に使われたり、大きな仕事を前に緊張をほぐす時に使われる言葉だそうです。
お正月らしく、明るい色合いが使われている干支の作品の中にあって、この作品は、色合いも線の表現もとてもシンプルです。山は太くシンプルなラインで表現され、使われている色も茶色と黒。ふっくらと描かれた文字もすっきりと読みやすく配置されています。
猪の姿はちょっと古式で木版画でプリントされたような雰囲気。派手ではありませんが、どっしりとした貫禄のある作品です。
(「干支 亥+豚」出展作品 2018. 11.14〜12.8 於:剪画アート&スペース)