September 13, 2018

落し文

落し文結城 公子 作 242×272mm

 落とし文とは、ひそかに意中の人に読んでもらうように故意に落とす恋文のことだそうです。が、ここに描かれていのは実際にそういう名前の昆虫で、私もこの作品で知ってから調べ、初めてその生態を知りました。
 オトシブミのメスは、初夏の頃に若葉を巻いてその中に卵を産み落とすそうです。そこで生まれた幼虫はこの葉を食べながら育ち、ここで蛹となり羽化するとのこと。
 結城さんは作品のコメントに「未来に託すメッセージを込めて!」と寄せています。シンプルにそしてどこかユーモアの感じられるこの作品は、まさに作者が未来に向けて放つメッセージともなっているようです。

(「便り」出展作品 2018.8.29〜9.15 於:剪画アート&スペース