July 17, 2018

紫草の美しい色

紫草の美しい色 先日訪れた因幡万葉歴史館の庭に茂っていた紫草をいただきました。名前は聞いたことがあるものの、実物の草を見るのは初めてです。
 あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る
 その昔、額田王が詠んだ歌。白い花が紫草と呼ばれるのは、根の部分が紫色の染料として使われているからだそうです。
 実際に抜きたての紫草の根は深い赤でした。紙の間に挟んで下さったので、それを押し花のようにして持って帰ったところ、根の部分は黒ずんでいて、紙には青い色が染み込んでいました。その色がとても綺麗だったので、パウチにして保存することに…。
 紫草で染めた和紙を剪画に使ってみたい…と思うほど、美しい青紫でした。