December 05, 2017

抱かれて

抱かれて六郷 もと 作 280×440mm

 六郷さんが描くのはモデリアニのような首が長く、もの言わぬ女性。それでも全身からにじみ出る雰囲気が、ストーリーを物語っているようです。今回のこれらの「抱かれて」2作品のうち、色数の少ないピンクと白い犬の絵を先に完成させたそうです。
 その後、周囲から「干支展に出すのはもう少し艶やかな方が良いのでは…?」という提案があって、花々が散るもう一方の絵を描いたとのこと。同じ人物像でも、色合いや背景が違うと全く違う雰囲気の絵になる…というこのが良くわかります。
 六郷家の老犬を描いたというこの作品。一見無表情に見える女性の姿からでも、作者の並々ならぬ愛情が感じられます。余分な表情がないからこそ、よりこの愛犬の表情が引き立つのではないかと思います。

(「干支戌+猫 2018」出展作品 2017.11.15〜12.9 於:剪画アート&スペース