May 22, 2017

蝶の舞

蝶の舞高橋 隆 作 385×330mm

 竹の骨に剪画をあしらった涼し気な作品です。今回出展されたほとんどのうちわが、骨に紙を貼った状態のものに剪画を貼り付けたものです。が、高橋さんは涼し気なうちわを制作するために、うちわ屋さんに行って骨を購入し、ご自身で紙を貼ったそうです。竹の骨を広げながら和紙を貼るという慣れない作業は大変だったと思いますが、他にはない個性的なうちわが完成しました。
 蝶の姿は裏表で反転させて貼ってあります。表は黄色、オレンジ、青の和紙を使って華やかに仕上げているのに対して裏側はモノトーンの仕上げ。どちらも優雅な感じで素敵です。扇いでもそれほど風はおきないと思いますが、柄の部分を回展させて両面の絵柄を眺めるのも楽しいと思います。
 工夫と技術で制作された、涼しげで魅力的なうちわです。

(「風をおこす」出展作品 2017.5.17〜6.3 於:剪画アート&スペース
 



この記事へのトラックバックURL