道場 裕子 作 188×240mm
道場さんは数年前に日本剪画協会のジュニア部門でジュニア賞を受賞しました。吉岡教室の生徒さんたちは本当に優秀で、毎年のようにこの賞を受賞しています。それぞれの絵の素晴らしさはいつも作品展参加の大人たちが驚くくらい…。教室での指導がとても良いのだと思います。
しばらく受験勉強のために教室を休んでいた道場さんですが、最近教室に復活したとの事。そしてこの可愛らしい作品を出展してくれました。
まずこのネコの表情!ちょっと意地悪な感じで、しかもとろけるような酔った顔つき、少し複雑な…それでいて楽しそうでもあります。悪魔チックな帽子(?)も、シワシワと伸びているネコのヒゲもちょっと不思議な雰囲気を演出。またこのネコは魚の口から登場していて、この魚の柄はかなりゴージャスに装飾されています。花々は独特の形と柄をしていて、キュート。そして描きこまれている絵の全体のバランスが抜群なのです。色も丁寧に彩色されていて好感が持てます。
こんな風に独特の世界を持っている作家さんは…じっくりと作品を作り、伸びていって欲しいですね。
(「花暦」出展作品 2011.3.25~4.16 於:剪画アート&スペース)